にっぽん産パプリカ

最高品質のにっぽん産パプリカを目指して。

スーパーへ買い物に行ったある日のこと。いつもの料理をワンランクアップさせる為に、彩り鮮やかなパプリカを買おうとすると、目にするのは外国産のものばかり。

「なぜ外国産ばかりなんだろう?」
「どうにか安心安全な国産でパプリカは作れないかしら?」

という主婦の視点からのスタート。
様々なことを調べていくと、パプリカは【なす科】であり、栽培も可能なことが分かりました。
うちは茄子を作り始めて40年以上の農家、「同じなす科の野菜なら作れるはず!」という自信が湧いてきました。
2014年に面積5アールのビニールハウスで試行錯誤の連続。安定した栽培は簡単ではなく、一つずつ問題を解決しながら、やっとお披露目です!
岡山県南の干拓地で農業を始めて60年余り。安心安全な野菜の栽培技術を駆使した農業で、これからもおいしい野菜づくりに励んでいきます。

パプリカの現状。

現在、国内で流通しているパプリカの9割近くはオランダ・韓国などからの輸入品です。
海外とは農薬基準も違います。本当に安心安全なパプリカを私たちは食べているのでしょうか?
※写真はにっぽん産パプリカです。

安心なパプリカを作るために。

パプリカは栽培が難しく、減農薬で栽培しようとすると、より手間ひまがかかります。
備南農産では、なす農家としての知識と技術を活かし、パプリカに最適なハウス環境・減農薬対策として、天敵昆虫を活用した栽培方法を取り入れています。
タバコカスミカメ

タバコカスミカメは、ナスなどの害虫であるアザミウマ類やコナジラミ類を食べてくれる天敵です。
このタバコカスミカメはゴマが大好きで、ゴマを植えておくだけで増殖します。

温存ハウス(天敵飼育用のハウス)内で、ゴマを使ってタバコカスミカメを安定的に確保する技術はすでに明らかにしています。

スワルスキー

天敵生物であり、環境に対する影響、各種残留問題、人畜に対する毒性の心配がありません。
アザミウマ類、タバココナジラミ類、チャノホコリダニ 及び ミカンハダニを同時に防除する事ができます。
花粉などを餌にして増殖することができるため、植物上での定着性が高く、予防的に放飼することができます。
対象害虫の発生直前から発生初期に使用することで、長期間密度を抑制することができます。
天敵生物なので、感受性低下の心配はありません。
放飼の処理が簡単で、労力の軽減がはかれます。
新JAS法に適合し、農薬散布回数にカウントされませんので、有機栽培・特別栽培農産物でも使用が可能です。

栽培工程

水張り⇔水抜き
7月10~20日ごろ
茄子と同じく、1年間、パプリカの木に病気など寄せ付けない
しっかりとした土壌作りの基礎です。
充分に水を張り、土に溜まった余分な物を洗い流すため、およそ2週間、繰り返します。
太陽熱消毒
7月20~8月5日ごろ夏の最も暑い時期、7月下旬~8月上旬にハウスを完全密閉して、自然の太陽熱で消毒です。土中温度を50℃近くにし、土壌病原菌を退治します。
堆肥
8月5~10日ごろ
土壌中の腐食成分を補い、健全な根の環境を保つ為完熟堆肥を施用します。弊社では10a当り5~6トンをすきこんでいます。
耕運
8月10~15日ごろ
苗の移植時期を目安にして8月のお盆前に元肥を施し、肥料がむらにならないよう、充分に耕していきます。
畦作り
8月15日ごろ耕し終わったら、畦の中心となるところにラインを引き、定植の為の畦立てを行います。
定植準備
8月20日ごろ種苗会社から稚苗が到着します号のポットに植え替えをして、約週間育てます。
苗の移植
8月20日ごろ~
いよいよ定植が始まりました。従業員総がかりで定植作業を行います。パプリカは通常、畦の両肩に15~20cm位の間隔で植えつけています。なので苗の本数が10a当り
3500~4000本必要です。
茄子と同じく、定植してすぐにたっぷりと潅水しておきます。
もみ殻
8月22~25日頃
真夏のこの時期は地温が凄く高くなるので根痛み防止の為、籾殻をたっぷりと敷き詰めて地温の上昇を抑えて早期活着を促します。
手灌水
8月20~30日ごろ
定植当初jは根の範囲が限られているので手潅水を行ないます。苗の活着がそろうように7~10日間の間実施し、その間に自動潅水の準備をして切り替えていきます。
支柱の固定
8月22~25日ごろ
苗が活着するとぐんぐん大きくなってくるので倒れないように支えの支柱をします。
専用の器具とテープで一本づつ固定していきます。
9月1日ごろ~~~
活着して段々と大きくなってきました。
茄子と違ってじゅふん作業が要らないですが
その分、本数が多いので手入れ作業は大変です。
着果
9月1日ごろ~~~
ようやく着果が始まりましたが、収穫できるまでには2.5~3ヶ月ぐらい掛かります。
果実が肥大し、その後色が付くまでに時間が掛かります。
どの色の実も、すべて緑色から完熟すると
それぞれの色になります。
赤色の実の木は、実が必ず赤色に、黄色の実の木は、実が必ず黄色になります。
収穫
11月下旬ごろ~6月末色が十分付いてから収穫となります。
肉厚で糖度の高いおいしいパプリカの出来上がりです。

にっぽん産パプリカとして。

驚くほど肉厚な、にっぽん産パプリカは、様々な料理に最適です。プロのレストランシェフも好んで使用しています。
にっぽん産パプリカを使ったレシピは、facebook公式ページにて随時アップ中!ぜひチェックして、美味しいパプリカ料理をつくって下さい。